妊活で診るべき血液検査のチェック項目
東洋医学で自然妊娠へ導く 妊活コンサルタント 高橋敏郎です(^^)/
自然妊娠で子宝に恵まれるためのアプローチについて、その中に科学的なデータを基づいたアプローチも入れておくべきです。
というのも、目に見えた指標があれば、それを確認することで妊娠に近づいている手応えを感じることができるからです。
「今までの努力は無駄じゃない」
ということがわかれば、モチベーションも維持・向上できます。
そして、自分の体のコンディションを知る上で、一番わかりやすい科学的なデータは、血液検査の数値です。
血液は嘘をつきません。血液の状態は、私たちの健康状態を顕著に反映します。
今回は、妊活で確認しておきたい血液検査の項目をお伝えします。
この血液検査の項目を意識して妊活に取り組めば、子宝に恵まれる確率が確実ぐっとに上がります。
目次
- 妊活で確認したい血液検査(一般検査項目)
- 妊活で確認したい血液検査(追加検査項目)
- 不妊治療のクリニックで調べる血液検査
- まとめ
妊活で確認したい血液検査(一般項目)
- 血糖値
- HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
- 総コレステロール値
- LDLコレステロール値
- ヘモグロビン値
これらの検査値は、一般的な健康診断で行われる血液検査に含まれます。
1.血糖値(空腹時)
血糖値は、健康を推し量る上で、一番と言ってよいほど重要になる指標です。すなわち、妊活にとっても重要な指標となります。かつて、沖縄が長寿地域だったとき、糖尿病の罹患率は、全国一低い地域でした。
現在、沖縄は65歳以下に限定すると短命地域となってしまいましたが、それに比例して、糖尿病の罹患率も全国的に高い地域となっています。
このことからも、血糖値と健康・寿命は相関関係があることがわかります。
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高血糖の状態(糖尿病)は、細胞の焦げ付き(糖化)を引き起こし、老化を加速させます。
妊娠しやすい体つくりとして、まずは血糖値を意識することが大切です。
糖尿病の危険因子として…
- 白米の大食(精製穀物の大食)
- 肉食過多・食べ過ぎ
- 食物繊維不足(野菜・果物・海藻など)
- 運動不足(肥満)
- ストレス
が挙げられます。
健康上も、妊活上も食後血糖値は、140mg/dl以下に抑えることが理想です。
2.HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
血糖値と同じく、糖尿病やその予備軍を見極めるための指標となります。
赤血球中のヘモグロビンという色素のうち、どれくらいの割合が糖と結合しているかを示す検査値です。
過去1~2ヶ月の血糖値の平均を反映すると言われおり、普段、血糖値が高い人はHbA1c値は高くなり 血糖値が低い人はHbA1c値も低くなります。
食生活などを改善して2~3ヶ月することで、この数字もしっかりと改善されるということです。
下記は、HbA1c値の目安です。
- HbA1c値 5.6%未満…普段の血糖値が正常範囲内の人
- HbA1c値 5.6-5.9%…時々血糖値が高めの人
3.総コレステロール値
基準値は、150~219mg/dlです。
近年食生活の欧米化が進み、心疾患が増えていることもあり、200mg/dl以下が望ましいとされるようになってきました。
しかし、妊活中の女性に関しては、総コレステロール値が200mg/dlを超える方が妊娠しやすいことがわかっています。
というのも、コレステロールは、女性ホルモンを作る原料になるため、妊活中の女性は、基準値の範囲内でも高めのコレステロール値が理想的です。
4.LDLコレステロール値
基準値は、60~119mg/dlとされていますが、100mg/dl以上あった方が妊娠しやすいことがわかっています。
妊活中の女性は、LDLコレステロールも、総コレステロール同様、正常高値が望ましいということになります。
ちなみに、LDLコレステロール=悪玉コレステロールと言いますが、決して悪ではありません。「悪玉」という悪い印象を与えてしまうネーミングが良くないですね。
LDLコレステロールも、私たちの体にとって必要不可欠で、なくてはならないものです。これを機会にLDLコレステロール=悪いヤツという思い込みは解消してくださいね。
5.ヘモグロビン値(血色素測定)
貧血の指標となります。ヘモグロビンは、全身に酸素を届けるために重要な役割を果たします。
日本人女性の実に半分は、鉄欠乏性貧血とも言われており、ぜひ一度、ご自身のヘモグロビン値を確認することをおすすめします。
血液の状態は爪に現れることがあります。爪が赤くなく白っぽい場合、ヘモグロビンの量が足りていない可能性もあります。
また、爪が割れやすい場合も、爪の主成分であるたんぱく質が足りていないことを意味するため、貧血を疑う必要があります。
基準値は、12.1~14.5程度です。
妊活で確認したい血液検査(追加項目)
- フェリチン値
- ビタミンD
これらの検査値は、一般的な健康診断の血液検査には含まれないことが多いです。
ですので、お医者んさんに「調べてほしい」と申し出る必要があります。基本的には健康保険外の扱いになります。
1.フェリチン値
鉄の状態を確認するのに、ヘモグロビン値と併せて調べておきたい項目です。
ヘモグロビン値は、基準値でもフェリチン値が足りていないこともあります。この状態を「隠れ貧血」と言います。
隠れ貧血の指標になるのがフェリチン値です。
フェリチン値について、詳しいブログはこちら↓
2.ビタミンD
ビタミンDの指標となる血中の25(OH)Dについて、75nmol/L以上あった方が妊娠しやすいことがわかっています。
ビタミンDは、食べ物からも摂取できますが、日光浴をすることで体内で合成されます。
一説には、日光浴で合成されるビタミンDの方が、食事から摂るよりも多いとも言われており、過度な日焼け対策は、健康上好ましいとは言い難いです。
また、ビタミンDは、肝臓での貯蔵(貯金)が可能なビタミンです。
ビタミンCなどの水溶性ビタミンは、貯金できませんが、脂溶性ビタミンの一つであるビタミンDは、貯金ができます。
不妊治療のクリニックで調べる血液検査
- 下垂体ホルモン検査
- 甲状腺ホルモン検査
- 卵巣機能(AMH)検査
- 抗精子抗体検査
上記の検査では、血液中の各ホルモン量を調べます。不妊治療のクリニックへ通院するとこれらの血液検査を受けることが多いようです。
1.下垂体ホルモン検査
脳下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体化ホルモン(LH)、プロラクチン(PRL)、エストロゲン(E2)を測定します。これは卵巣の機能を調べるための血液検査です
2.甲状腺ホルモン検査
甲状腺機能低下症(橋本病)と不妊には、一定の相関関係があることがわかっています。よって、不妊治療では、甲状腺ホルモンの値を検査します。
3.卵巣機能(AMH)検査
AMH(Anti-mullerian Hormone:抗ミュラー管ホルモン)を調べることで、卵巣機能を推定することができます。
卵巣機能検査では、AMHと呼ばれる女性ホルモンを測定することで卵巣内にどれだけ卵子が残されているかを予測します。
一般的には、実年齢が若いほど卵巣内に卵子がより多く残っていますが、必ずしも実年齢と卵巣年齢(卵巣機能)は一致しません。
4.抗精子抗体検査
女性の体が精子を異物とみなし、精子に対する抗体ができてしまう可能性が3~4%程度あるといわれています。
抗精子抗体陽性だからと言って、絶対自然妊娠できないというわけではありません。
また、その他の検査値についても同様です。検査値が基準値内でないから絶対妊娠できないということはありません。
でも、ほとんどの方がこれらの検査値の結果で、ひどく落ち込んだり、お医者さんから告げられる「妊娠しにくい」の言葉を「妊娠できないかもしれない」とネガティブに解釈してしまいまいがちです。
検査値は、あくまでも指標(道しるべ)として受け止めることが大切です。
「妊娠しにくい」「妊娠できないかもしれない」という思い込み・イメージは、確実にあなたの潜在意識に落とし込まれ、それを実現していきます。
だから、検査値は指標として捉えることが大切なのです。
マインドの重要性を解説したブログ↓
まとめ
- 血糖値、HbA1cは、健康上も妊活上もまず一番に意識したい血液検査項目
- 総コレステロール値は、200以上で妊娠しやすい
- LDLコレステロール値は、100以上で妊娠しやすい
- ヘモグロビン値だけでなく、フェリチン値の検査も重要
- 日本人女性は、隠れ貧血の場合も少なくない
- ビタミンD値は、高い方が妊娠しやすい
- 不妊治療のクリニックでは、各種ホルモン検査が行われる
- 各種検査値は、あくまでも指標に過ぎない。
- 「妊娠しにくい」は、「妊娠できない」ではない。間違った拡大解釈をするのはやめよう♪
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