妊活に効果的な食生活とは?沖縄クライシスに学ぶ妊活食のあり方
東洋医学で自然妊娠へ導く 妊活コンサルタント 高橋敏郞です(^^♪
さて、あなたは「沖縄」と聞いてどんなことをイメージしますか?
「観光地」
「穏やかな気質」(なんくるないさー)
「戦地」
「ラフテー」
人によって、さまざまなイメージを持たれると思いますが、「長生き」をイメージされた方もいらっしゃるのでは…?
「沖縄が長寿地域」というのは、今は昔の話です。
1970年代、沖縄は糖尿病による死亡率全国ランキングで男女ともに47位でした。
つまり、糖尿病に罹かる人が非常に少ない地域だったと言えます。その結果、男女ともに長生きでした。女性は常に1位、男性もベスト3に入る状況が続いていました。
ところが、21世紀に入ると男女揃って糖尿病ワースト1位の時期が続いたのです。
それと並行して、65歳以下の死亡率が全国ワースト1位になったこともあります。
沖縄が、長寿地域から短命地域に成り下がってしまったことを…
「沖縄クライシス」
と呼びます。
沖縄は、わずか20年程度、親子の世代間で、長寿から短命へと様変わりしてしまったのです。
これは、まぎれもなく食生活の変化が引き起こしたものです。
よくこんな質問を受けます。
「妊活で食生活は何に気をつけたらよいですか?」
「妊活ではどんな食事がいいですか?」
答えは簡単です!(^^)!
妊活における食生活は、長寿地域の健康食をマネするだけ。
なぜなら、長寿の土台に健康があるからです。
健康は、妊娠・出産へつながる土台でもあります。
まずは、長寿地域の食習慣をマネして、そこに妊活上、個人的に足りないものを付け足す。
たとえばコレステロールが低ければ、コレステロールが高くなるような食材を取り入れたらよいわけです。
鉄が足りていなければ、鉄分の多い食材を取り入れる。
理屈はめちゃシンプルですよ!(^^)!
今回は「沖縄」の食習慣から、妊活における食生活を学びます。
長寿だった頃の沖縄の食習慣を学ぶことは、妊活における食生活のあり方を知ることにつながります。
目次
かつての沖縄の食生活から学ぶ妊活
豚の角煮「ラフテー」はさほど食べられていなかった。
沖縄料理と聞くと、豚の角煮「ラフテー」をイメージされる方も多いと思います。
「沖縄の人が豚肉をよく食べるから長寿だった」と思われている方もいるかもしれません。
でも、それはイメージの産物に過ぎません。
沖縄における豚肉の摂取と長寿には相関関係がないことがわかっています。
実際、豚肉は主に王族や富裕層が正月などにご馳走として食べていました。庶民が食べることはほとんどなかったようです。
そして、たまのご馳走として豚肉を食べるときでさえ、まず豚肉を茹でこぼしをし、余分な脂を落とすという調理法を採用していました。
これにより、肉の脂の害を最小限に抑えていたと考えられます。
肉じゃがを作ったとき、それが鍋の中で冷めると、白く油が固まりますよね!
あの白い油が血管にこびりつくと動脈硬化の原因となります。それが心臓で詰まれば、心筋梗塞、脳の血管で詰まれば、脳梗塞です。
かつての沖縄は、血管年齢が若く保たれている方が多く、その結果長生きでもあったのです。
白米は食べず、玄米を食べていた。サツマイモも主食だった。
沖縄では食物繊維が豊富な玄米を食べたり、サツマイモを主食としていたことが長生きだった一つの要因です。白米を食べる人はほとんどいなかったようです。
サツマイモは、日本の長寿地域における共通性の高い食材です。
日本の長寿地域では、人参、カボチャ、芋類(長芋、サツマイモなど)がよく食べられています。
白米の大食は、糖尿病のリスクを上げます。
食物繊維の宝庫である糠(ぬか)をそぎ落とした白米は、健康上、妊活上、決してお勧めはできません。
とは言っても、今まで食べ慣れた白米を急に玄米に変えるというのはハードルが高いですよね!?
そういう方は、白米7~8に対して大麦を2~3を加えてご飯を炊くだけでも違います。大麦は、押し麦、もち麦の2種類がありますが、どちらでも大丈夫です。スーパーで手軽に手に入ります。
さて、話を本題に戻しますが、肉の摂取量の増加は、白米の摂取と同様に糖尿病のリスクを上げます。
多嚢胞性卵巣症候群は、不妊のリスク因子になりますが、糖尿病や肥満との関連性があることがわかっています。
血糖値は、健康の指標であり、かつ妊娠しやすい体つくりの指標にもなります。血糖値は、食後でも140以内に抑えることが大切です。
先ほどご紹介した「大麦」は、水溶性食物繊維を多く含み、血糖値の急上昇を抑える働きがあります。
日本の長寿地域で食べられている食材に関するブログはこちら↓
昆布の消費量が多い沖縄
昆布と言えば、北海道がその主な産地です。沖縄では昆布はとれません。
にもかかわらず、100年以上前から沖縄では昆布を食べてきました。
その理由は、江戸時代に遡ります。
江戸時代、北海道でとれた昆布を沖縄を経由して中国へ輸出していた時期があります。
その流通過程で、沖縄の人たちは昆布が手に入り、それを自分たちの食生活にも取り入れてきたのです。
昆布やワカメなどの海藻類は、水溶性食物繊維を豊富に含みます。水溶性食物繊維は、消化吸収を穏やかにし、血糖値の急上昇を抑えます。
また、水溶性・不溶性に限らず、食物繊維は腸内環境を整えるための腸内細菌のエサにもなります。
秋田県は短命の地域ですが、男鹿半島では海藻を食べることで、県内では比較的寿命が長いことが知られています。
海藻は、白米の大食で起きる糖尿病やそれに関連する心筋梗塞、脳梗塞などの脳血管障害のリスクを軽減してくれます。
ということで、沖縄の長寿を支えてきた一つの食材として昆布が挙げられます。それ以外にも、古くから地元でとれる「海ぶどう」という海藻もよく食べる食習慣があったことも見逃せません。
海藻類は、少なくてもよいので毎日いただく習慣をつけたいものです。
ちなみに、うちでは乾燥わかめよく利用しています。そのまま味噌汁に入れたり、水で戻してサラダにするだけなので忙しい主婦でも簡単に一品、二品、ワカメ料理が作れます♪
現在の沖縄から学ぶ妊活
65歳以下の死亡率、肥満率は全国トップレベル
沖縄県は、65歳以下の死亡率・肥満率ともに全国トップレベルです。
これは若い世代にアメリカ型の食習慣が浸透してしまった結果と言えます。
飲み会のあとなどに「締めのステーキ」と言って、ステーキを食べる習慣もあるそうです。
「肉は体にいい」「年寄りほどしっかり動物性たんぱく質(肉)を食べた方がいい」などのフレーズをテレビなどのメディアで見聞きしますが、決して真実とは言えません(-_-;)
なぜなら、沖縄クライシスがそのことを見事に証明しているからです。
沖縄では、親よりも先に子供が亡くなってしまうケースが珍しくない現状となっています。
これについては、かつて日本から世界各地に移住した日本人にも同じことが言えます。
たとえば、ハワイに移住した日系人についてです。
1世と呼ばれる移住をした人たちは日本の食文化をその土地に持ち込み、さらに、ハワイにあるトロピカルフルーツなど、豊富な食材を食べることで長生きをします。
一方、2世、3世になると、日本食から現地のアメリカ食に変化していき親(1世)よりも早く亡くなってしまうことも珍しいことではないのです。
私も肉が好きですが、食べるときは懇親会などの場で嗜好品としていだだくことにしています。
肉には、砂糖、アルコールと同じく依存性があることがわかっていますので、なかなか止められないですよね^_^;
なので、一度、肉の味を覚えると、その土地の伝統食よりも依存性のある肉食へ傾いてしまいます。
その結果として、今の沖縄があるのです。
合計特殊出生率は、34年連続全国1位
沖縄は合計特殊出生率全国1位の子だくさんの方が多い地域です。
合計特殊出生率とは、1人の女性が一生涯で生む子供の人数のこと。
2018年の沖縄県の合計特殊出生率は1.89で、全国平均の1.42よりも0.47ポイント高く、34年連続で全国1位です。
子だくさんが多いと言っても、平均値で1.89ですので、1人の女性が2人までは産んでいない計算になります。
いかに日本の少子化問題が深刻なのかがわかります。
さて、「沖縄は全国1の子だくさん」という話を聞いて、「あれ?」と思いませんか。
「健康な体が子宝に恵まれる秘訣では?」
「沖縄は65歳以下の死亡率が高く、決して妊活世代は健康とは言えないはずなのに、なぜ全国1位なの?」
この答えは、若くして結婚する人が多いというのが一番の要因です。
若いうちは、ある程度不摂生しても体にその不摂生を上回る再生力があり元気でいられるということです。
不妊の最大原因とも言われる卵子の老化。
自然妊娠で子宝に恵まれるためには、やはり早く結婚することに越したことはありません。
では、結婚が遅くアラフォーに近づいてしまったら、妊娠出産は難しいのか?
そんなことはありません。
卵子を若返らせる方法についてのブログ↓
https://www.schenectadyhistory.net/archives/1480
沖縄から学ぶ健康の基本
沖縄が長寿地域だった秘訣をまとめました。
- 白米の摂取量を少な目にすること(主食は玄米、芋類が好ましい。)
- 肉の脂の摂取量を少な目にすること(動物性脂肪はNG、タンパク質は肉より大豆から。)
- 腹八分目を意識した食生活(少食が健康に導くことは明らかな事実。)
- 規則的な運動習慣を持つこと(長寿地域は、例外なく元気なうちは畑仕事などで体を使っている。引退という概念がない。)
- 地域への社会参加(孤独は寿命・健康に影響する。)
- 生き甲斐を持つこと(社会貢献や明日への希望は生きる活力。)
長寿の一番の要因は食生活です。食生活が、健康に一番影響を与えています。
つまり、食生活は、妊活にも大きな影響を与えています。
それから、「社会参加」や「生き甲斐」も寿命と健康に大きな影響を与えます。
阪神大震災や東日本大震災の際、仮設住宅で人知れず亡くなっているというケースが、死因で最も多かったそうです。いわゆる「孤独死」です。
孤独はそれだけ心身への影響があるということです。希望を持って人と関わることがいかに大切かがわかります。
まとめ
- 妊活であるべき食生活は、長寿地域の食生活。
- 長寿は健康があってこそ成り立つ。妊娠・出産も健康があってこそ。
- 白米、肉の大食は、健康上・妊活上好ましくない。
- 血糖値は、健康にとっても、妊活にとっても重要な指標となる。
- 血糖値は、140以内に抑える工夫が必要。
- 玄米を主食にするのがよいが、難しければ大麦を白米に加えることでも血糖値を抑える効果がある。
- 海藻など水溶性食物繊維の摂取は、血糖値を抑える効果がある。
- 「卵子の老化」が不妊の最大原因であることは、沖縄の現状からも読み取れる。
「妊活は腸活、まずは食生活を見直そう!」
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